やきもので様々な色を出す「うわぐすり」のことです。
色をつけることによる装飾的な意味だけでなく、やきものの強度を保つという実用的なはたらきもあります。
釉薬は焼くことによりガラス質になるため、やきものの表面が焼き固められ、耐久性が増し、吸水性も抑えられるので長持ちします。
また、表面も滑らかになるので、使いやすくなります。
主な材料は、石の粉、木灰、藁灰などです。その他、様々な色を出すため、鉄、銅、コバルトなどの金属を調合します。やきものを焼く際、燃料の薪の灰が陶器に付着し、土との化学反応から融けてガラス状になった偶然から、釉薬がはじまったと言われています。
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釉薬は、原料と水を粉砕機で微粒子(液体)にして作ります。液体釉薬はこの液体をそのまま容器に詰めたもので、粉末釉薬は乾燥させたものです。粉末釉薬は、水で溶いて使用しますが、水の量の調整に注意が必要です。粉末のままなら長期保存でき、欲しい分だけ溶かして使えます。液体釉薬は、そのまま使用できますが、保存している間に固まりやすいので、使用前には十分に沈殿をほぐしましょう。また濃度の調整に気をつけなければいけません。
焼成温度などの条件をまず見ましょう。自分が作ろうとしているものの条件と合っていないと使えません。また、粘土との相性や、作る作品の形なども考慮しなければいけません。流れやすい釉薬は立体的な作品ではなく、平らな作品を選ぶと安心です。(逆に釉流れが雰囲気ともなり面白い場合もあります)。ついきれいな色を買いたくなりますが、作品との相性を考えて選ぶことが重要ですね。
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